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日本の活断層~どうして日本は地震が多いのか~


はじめに

 日本は全世界で見てもトップクラスで地震が多い国です。そもそもなぜ日本はこんなに地震が頻発するのか、それは「活断層」が関係しているからです。


活断層とは

 まず断層とは元はつながっていた地層や岩盤が非常に長い年月にわたる地殻変動によってずれ動いたものです。中でも活断層は数十万年前から繰り返し活動し、この先も再び動く可能性のある断層のことを指します。この活断層が動くことで地震が引き起こされるのです。長い活断層であればあるほどマグニチュードが大きくなるとされており、文部省機関である地震本部によると、「活断層の長さが20km以上の場合、地震規模はマグニチュード7.0を超えると考えられる」とのことです。

活断層の特徴

 活断層は同じ向きに繰り返し活動することが特徴として挙げられます。普段は固くくっついた状態にある活断層ですが、常に周囲から強い力が加わっているため少しずつひずみが出てきます。このひずみが限界まで大きくなるとずれが起こり、その衝撃が伝わることで地震が発生するのです。一度地震が発生するとひずみが解消されるため、その後再びひずみが発生するまで一定期間動かない状態が続きます。 ちなみに断層がずれ動く向きは一定ですが、動きの速さは断層ごとに異なっています。

活断層の種類

 断層はずれ動く方向によって「正断層」「逆断層」「横ずれ断層」「左横ずれ断層」などの分類に分けられています。 「正断層」は左右に引っ張られる力が加わることで、断層面の傾斜に沿って上側にある地盤がずり下がった状態のことを指します。 「逆断層」は反対に左右から圧縮される力が加わることで、断層面の傾斜に沿って上側にある地盤がずり上がった状態のことを指します。 「横ずれ断層」は周囲から圧力がかかることで地盤が水平方向にずれることを指し、右方向にずれていれば「右横ずれ断層」、左方向にずれていれば「左横ずれ断層」と呼ばれます。 これらの分類は地震学上で定められているものですが、実際は斜めにずれ動いているものが多く、縦ずれか横ずれか判断しづらいものがほとんどです。

なぜ日本は地震が多いのか

 一つの活断層が地震を起こすと次の地震発生までに1000年から数万年ほどかかると言われています。ではなぜ日本で地震が頻繁に起こるのか、それは日本に存在する活断層が圧倒的に多いからです。今までに2000を超える活断層が日本で発見されていますが、この他にもまだ見つかっていない活断層があり、未知の活断層によって地震が発生する可能性もあります。これらの活断層が代わる代わる活動し、ずれを起こすことで、頻繁に地震が発生するのです。

まとめ

 日本で地震が多いのは一つの活断層が動いているからではなく、いくつもの活断層が存在しているからということがおわかりいただけましたでしょうか。日本に住んでいる以上、地震から完全に逃れることは困難です。日頃から地震に対してどのように備えるかを今一度考えることをおすすめします。


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