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壁量計算って何?構造計算との違いって?


はじめに

 前回のブログで耐力壁について述べましたが、その中に「壁量計算」という言葉が出てきました。構造計算については以前このブログで述べましたが、今回は構造計算のおさらいをしつつ壁量計算についてお話いたします。




構造計算についておさらい

 まず構造計算について簡単におさらいします。構造計算とは建物自体の重さや家具などの荷重を計算し、地震や台風に耐える強さがあるかを確かめることを指します。計算方法が複雑で時間がかかる上に費用も高くなりますが、その分柱や梁、天井などの部材が適切な強度を持っているかを確かめることが出来ます。

壁量計算とは

 一方、壁量計算は建物の床面積に応じて必要な耐力壁の量を規定するもので、構造計算に比べると簡単な計算で済むのが特徴です。木造2階建てで延べ床500㎡以下の建物、いわゆる一般的な2階建て住宅のほとんどはこの壁量計算で耐震強度を算出しているということになります。

壁量計算のやり方

 まずは地震の力に対する必要壁量を各階ごとに算出します。 建築物は屋根の重さによって2種類に分けられ、各階の床面積に下記の係数をかけて求めます。



 次に暴風の力に対する必要壁量を算出します。求める階の床面の高さから1.35m以下の部分を除いた面積を「見付面積」と言います。X方向の必要壁量を求める際はY方向の見付面積、Y方向の必要壁量を求める際はX方向の見付面積に下記表の係数をかけて求めます。



 それぞれの必要壁量を導き出した後、その建物が持っている耐力壁の数、いわゆる「存在壁量」を算出します。壁は軸組の種類によって倍率が異なります。



 「存在壁量」は、各階のX方向・Y方向それぞれに計画されている耐力壁の長さを確認し、上記の表の倍率をかけることで求めることができます。 最後に、存在壁量が必要壁量よりも多いか、つまり耐力壁の数が必要な分を満たしているかを確認します。この時、存在壁量の数値が1.00を満たしてれば適合となります。

壁量計算だけで大丈夫?

 実は壁量計算をしただけでは、その家が耐震性に優れているとははっきりと言えません。 壁量計算はあくまで地震や風圧に耐えるために最低限必要な壁の量を計算するだけで、荷重や地震による力などを考えたものではないからです。本当に地震に強い家かどうかを確かめたいなら壁量計算だけでなく構造計算も併せてする方が信頼性は高いと言えます。

まとめ

 本来構造計算は地震に強い家に住むために必要な工程なのですが、壁量計算を構造計算と一緒と捉え、簡単な計算だけで「この家は地震に強い」と判断する会社も多いのが現状です。地震に強い家に住みたいとお考えなら「構造計算もお願いします」と伝えるのが良いでしょう。


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